生活保護体験談 K.S.さん35歳女性 自治体で温度差?受給できなかった思い出


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

自治体で温度差?受給できなかった思い出
35歳主婦、K.Sと申します。現在は生活がどうにか立て直っていますが、一人暮らしが長く、精神疾患(うつ、不安障害、摂食障害、自傷行為など)がひどく、さらに実家の家族とも仲たがいしていた若い時代には、金銭的に大変困った時代がありました。

25才のとき、私は3度目の精神科入院を3か月間しました。不安定だった私は、学校卒業後も定職には就いていません。実家の親とも縁がないので、アパートも保証人不要の物件を選んで借りていました。その頃は東京都調布市に住んでいました。

そして、最終的には風俗店で働いていました。週数回の短時間勤務で高額の給料がもらえるからです。そのころ私には彼氏ができて、同棲しようかという話になりました。ですので、私は自分の住んでいたアパートを引き払い、三鷹市の彼のアパートで同居するようになりました。ですが、すぐにまた私の病状が悪化して、また精神科に入院してしまいました。それが先ほどの、25才で3か月の入院した話です。

入院して、貯金は入院費で吹っ飛んでいきました。退院日は決まったものの、とても働ける状態ではありません。同棲している彼は、同い年でしたが、お金には厳しく、また彼の給料もよくなかったので、私には自分のお金がありません。『今度こそ生活保護してもらわなければいけない…』と、住民票のある調布市役所に相談に行くことにしました。




パーテーションのある相談場所に通されると、職員さんがやってきて、私はいろいろ質問され、精神科の入院状況や病状、貯金がないこと、援助してくれる家族がいないことなどを話しました。「あなたの状況からすると、すぐにでも保護してあげたい。」と調布市役所の職員さんは、大変優しそうな顔で受給の意思を示してくれました。ただ、ひとつ難色を示しました。それは、あくまで保護するかを決めるのは、住民票ではなく現住所ベースで、彼のアパートのある三鷹市役所だということです。そしてもう一つは、彼氏と同棲していることが三鷹市がどう判断するかわからない、と言われました。調布市役所では、私は受給資格があるように受け取りました。

すぐに三鷹市役所に行くと、今度は少し強面の職員さんがやってきて、先ほどの調布市役所と同じような質問をされ、私ももう1度自分の状況を説明しました。三鷹市では、答えは即答でした。「同棲しているのなら、保護できません。」調布市では、今すぐにでも保護してあげたいと言われていた私が、いきなり手のひらを返されたような冷たい反応だったので、驚いてしまいました。三鷹市の話では、彼氏がいるということは『内縁の妻』という扱いになるので、私は保護対象にはならないのだそうです。
とはいえ自分のお金がほぼまったくない私はどうすればいいのかわからず、「さっき、調布市役所だと、保護してくれるって言われたんですけど…。それに、やくざみたいなあくどい人だって、もらってるじゃないですか…」と泣きながら訴えると、「あなたがかわいそうだからといって、出すわけにはいかない。条件を満たしていないから。そういう(あくどい)人たちは、条件をそろえてるんだ。条件がそろっていたら、こちらも出さざるを得ない。」との返答でした。「もし保護してもらいたいのなら、引っ越して一人で暮らしてから、もう一度申請に来てください。でもだからといって、申請が通るとは限りません。」これが、最終的な返答でした。

私は奈落の底に落ちた気分で、彼の住むアパートに帰りました。しばらくは、何もせずにいました。何もしなくてもどうしようもないので、ハローワークに相談に行き、病気のことを話し、私は『病気でも雇ってくれる場所』というところを、職員さんと必死で探しました。時間はかかりましたが、どうにかそのような職場を見つけることができ、また治療にも専念し、家賃を払えるほどに努力しました。今でも、生活保護と聞くと、この時の悲しい思い出が蘇ります。




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