生活保護体験談 N.U.さん40歳男性 自分が生活保護を受けるようになるまで


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

自分が生活保護を受けるようになるまで
自分は約5年前に友人とともに人材派遣の業務を行う会社を立ち上げました。当初はうまくいっていたのですが、友人が金を使い込んでしまい運転資金が底をつき、会社をたたむことになりました。たたむまでは良いのですがその時点で借金数百万。不動産や株などの財産もなく取り立ての電話がかかってくる中どうすればよいか友人に相談したところ生活保護を受給してみてはと言われました。

生活保護というとイメージは良くなく、また申請してもなかなか通らない印象も強かったので当初は躊躇し、2週間ほど家で悩む日々が続きましたが、断られてもともとと思い、市役所の生活保護担当の窓口に向かいました。出てきたのは若い女性で、その後中年の男性に相談する流れでした。今までの会社の設立から破産、そして財産の状況、住居の状況を事務的に淡々と聞かれ、1時間程で「需給が通るかどうかは後日連絡します。」と言われて終わりました。

もっといろいろ問い詰められるのかと思いましたが、意外とあっさりしたもんだと拍子抜けしたのを覚えています。ただ両親や兄弟などと連絡はとれないのかと何回かしつこく聞かれました。恐らくはそこを頼って、金を工面できないのかということだったと思います。しかし自分は父親はすでに他界、母親は年金暮らし、兄も遠く離れた場所にいて何年もあっておらず、資産なども持っていない状況だということを落ち着いて説明したところ「そうですか」と引き下がるような感じでした。




その後1か月くらい経ってから受給申請が通った旨手紙が届き、自分の需給生活がスタートしました。自分は生活保護について何も知らなくて、受けている間は就職活動はしても働くと打ち切られるのかと思いましたが、市の担当者から働いていていても基準額に満たないのであれば問題はないといわれ、早速倉庫で在庫管理のアルバイトを始めました。

しかし地方なので時給は800円台。家賃を合わせると週5日でも暮らすのは厳しい金額ですが生活保護の月4万ほどを合わせて十数万の収入となり、破産して取り立ての電話が来なくなったこともあり、精神的には楽になって夜もぐっすり眠れるようになりました。しかし市役所からは月1ペースで状況を聞いてくる電話がかかってくるので、その時は少々気持ちは重いです。

現在の就労状況を考えると、給与が上がることは難しいと思います。従って生活保護から抜けることは当面できないでしょうし、その面での後ろめたさはありますが、屋根の下で暮らせることが幸せだと思うしかないかなと達観しているところはあります。




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