生活保護体験談 N.Y.さん50歳女性 娘さん二人を育て上げたシングルマザー


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

娘さん二人を育て上げたシングルマザー
私は北海道札幌市在住、50歳主婦NY 子です。
職場の友人Kさんの話。実はKさんとは息子が幼少の頃、同じくらいの子供たちと母親が集って公園で遊んだり、みんなで施設見学をしたりというサークルで知り合いました。お互いの子供が小学校入学しサークルを卒業してからは会うこともずいぶん減り、10年ほど前に私が子育て一段落後、社会復帰のための面接に合格し職場に出向いた時、現場に彼女Kさんがいた時はとても驚きました。その時、Kさんの名字が変わっており風の噂で『別居した』らしいことを聞いていた私は彼女が離婚したことを察しました。もちろん、Kさんも私のことを覚えていてくれて職場の先輩として仲良くしてくれたことにとても感謝しています。

Kさんが同じ職場にいたことを別の友人に話したところ『生活保護を申請して受給していること』を伝えられました。正直なところ、私の職場はフルタイムではなく、もちろん正社員でもありません。まだ、息子から年をおいて授かった私の下の娘が小学生だったこともあり『学校に行っている間の勤務として選んだ職場』というくらい勤務時間も短いものでした。時間給ではなく完全歩合制なので、勤務時間が短い=低給料とは限りませんが、中高生二人の娘さんを育てるにはこの職場だけでは生活していけないだろうという疑問はもっていたので、友人の『生活保護』の話には納得しました。それでも、他に仕事をもっていることも考えられるし、別れたご主人に援助してもらっているということもあり得ます。もちろん、プライベートな話なので日常の話の中でKさんに改めて問うこともありませんでした。




何年か同じ職場にいると休み時間の会話などにプライベートな話もかなり多くなります。『携帯電話を持っている』とか『パソコンがある』とかの類いです。今時の高校生や大学生が携帯電話やパソコンを持っていないとは信じがたい話ですが、Kさんは「自分のうちにはそういう物はないんだ」ということをかなり強調していたのを覚えています。本当に信頼できる友人には正直に話していたのかもしれませんが、私たちには『現代らしからぬ生活を送っている』という姿を見せるスタンスは変わりませんでした。

生活保護は申請しても受給するにはかなり厳しい審査もあるらしく、受給できたとしても年に一回は家庭訪問があるらしい話をKさんがポロッと漏らしたことがありました。最低限の生活を送っていることをアピールしなくてはならないとのこと。Kさんは誰が見ても家族のために懸命に働いていたことに間違いはないし倹約生活を送っていたことも誰もが認めることなので、けっして不正に受給していたわけではありません。

現在、Kさんは私たちがいる職場を離れ別の仕事に転職し、娘さん二人ともに成人を迎え独立したので、どのような形の受給をしているのかわかりませんが、やはり少なからず当時の彼女は彼女なりに生活保護受給への負い目は感じていたのではないかと思っています。




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