生活保護体験談 A.Y.さん83歳男性 高齢者の生活保護受給について


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

高齢者の生活保護受給について
私はケアマネージャーをしています。その時担当したA・Yさんの受給に携わった時のお話をいたします。

Aさんは当時83歳、大阪府寝屋川市に住んでいました。私と出会う数年前に妻や家族と別居、原因はAさんの認知症による暴力だったと聞いています。別居の際には家を売り、家族とお金を分けたとのこと。Aさんはすでに車イス生活で、要介護認定を受けており、身の回りの生活はヘルパーの支援がありました。

若い頃は自営業だったそうで、年金は月に八万円のみ。それに加えての浪費癖が直らず、さらに知り合いに騙されたとかで、半年で数百万円のお金を使ってしまいました。ヘルパーさんに食材を買ってきてもらうお金もなくなり、ヘルパー事業所から連絡を受けて、生活保護の申請の手続きをはじめました。

はじめは、生活保護をもらうくらいなら飢え死にしたほうがマシや、と拒否したAさん。もともと浪費癖が招いた結果の上に、こんなに嫌がるのになぜ手伝わなければならないのかと思ったのが、その頃の正直な気持ちでした。




連絡をとり、わざわざ家に来てくれたケースワーカーさんは、若い男性でいかにもエリートなタイプ。この寝屋川市に関しては、私の印象としては生活保護受給にものすごく寛容です。もっと受給をしぶったり煩雑な手続きがあるのかと思っていましたが、Aさんに積極的に受給を勧めていました。あとで他の受給申請に立ち会った時は、もっと厳しくていろいろな聞き取りがありましたが、Aさんは高齢で要介護者だったためか、簡単に生活歴を聞いたり家族構成を調べたりした程度。最後に通帳の確認と所持金を調べたあとは、次の受給日までの分、と言っていくらかのお金をその場で渡してくれました。

Aさんは八万円年金があったので、受給額は家賃を合わせて六万円ほどだったと思います。
それでも介護保険の自己負担はなし、医療費はタダ、さらには足が悪かったせいか病院までのタクシー代も申請できましたし、オムツ代も返ってきました。

その後Aさんは体を悪くして入院、退院後はサービス付き高齢者住宅に入居しました。今増えているこの手の施設は、取りっぱぐれのない生活保護を喜んで受け入れるところが多いです。その上でめいっぱいの介護保険のサービスを利用させる。賛否両論あるかとは思いますが、Aさんは終の住処で安心して生活できるようになりました。施設のお金を払って、五千円程のお小遣いが出るようにしているところが多いです。89歳で亡くなるまで、Aさんは生活保護のおかげで安心して生きることができたといまは思います。




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