生活保護体験談 A.T.さん82歳女性 高齢母と未婚の娘ふたり 


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

高齢母と未婚の娘ふたり
お仕事で生活保護申請をお手伝いし、受給に至ったご家族です。Aさん一家は、認知症で要介護認定を受けている母Tさん82歳、長女Rさん55歳、次女Mさん52歳の三人家族。Rさんは精神疾患を、Mさんは難病指定の特定疾患を患っており、ともにお仕事はされていませんでした。

Tさんの年金六万円と、以前住んでいた家を売ったお金で生活されていましたが、長女Rさんの被害妄想がひどく、周囲ととにかくトラブルになる。そして攻撃的なRさんはいくつもの訴訟を起こしており(のちにすべて敗訴になります)、貯金が底を着くのも時間の問題でした。

私は母Tさんの担当だったのですが、どんどん貧困になることで娘達の精神状態も悪くなり、Tさんに体する虐待も疑われるようになりました。生活保護受給をすすめても、バカにするなと断固拒否。そうこうしているうちに、Rさんの病状が悪化して精神科に入院となったのです。そしてその病院のソーシャルワーカーから、入院費の未払いについて電話がかかってきたのです。




いよいよ困窮してきたことで、娘達も生活保護を申請することを了承し、Rさんの入院している病院に、居住地寝屋川市のケースワーカーと私が訪問、手続きをすることになりました。Tさんは高齢で認知症、意思疎通も困難でしたが、娘ふたりはまだまだ働ける年齢。そのせいか、聞き取りは高齢者より厳しかったような気がします。詳しい職務経歴や、お金がなくなった経緯、ふたりの病気のことや本当に働けないのか、かなり時間をかけて聞いていました。そして、身内の存在を事細かに尋ね、支援できないのかどうかの照会をする、と言ったとき、娘さんふたりが泣き出したことを覚えています。

申請は受け付けます、結果はまたお知らせします、とケースワーカーさんは帰っていきました。しばらく時間がかかるので、残っていた残金八万円は大切に使うようにとのことでしたが、2週間ほどで受給が決定しました。その後、住んでいた家が規程の家賃を越えていたので、引っ越すように役所から指導は入りましたが、複数の会社から見積もりを取って一番安いところを選ぶという条件で、引っ越し代も支給されました。

生活保護になったしばらくは、お金の使い方が治らず、保護費の前はお金がない、保護費が少なすぎる、と荒れることが続きましたが、最近はようやく落ち着いたのか、先日種類申請のために通帳を確認すると、20万弱の貯金ができていました。なによりもTさんが安心して生活できるようになったので、本当によかったと思っています。




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