生活保護体験談 K.U.さん37歳女性 一家5人で雑魚寝、友人宅で見た生活保護の現状 


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

一家5人で雑魚寝、友人宅で見た生活保護の現状

K.U.28歳女性

私が高校生の頃、仲よかった友達がいました。私たちはお互い母子家庭でした。お互いの家に遊びにいくことも多く、友達の家族にはいつもよくしてもらっていました。

私たちの母親にはそれぞれ彼氏がいて、同居をしていました。私の母は、「どんなに生活が苦しくても生活保護だけは受けたくない」が口癖の人で、それなら多少問題のある男性でも一緒に生活して助けてもらおうという考えをもっていました。

そんな母親の彼氏が警察沙汰の問題をおこすことも多かったので、私としては生活保護をもらってでも彼氏と別れて欲しいという気持ちでした。ただ当時学生だった私は生活保護の申請をすることで、世間からどういう見られ方をするかまでは考えていませんでした。

変わって私の友達の家庭では、母親の彼氏が変わったことで一家全員で引っ越しをするようでした。4LDKくらいの戸建ての借家に暮らしていた彼らは、母親の元彼が刺傷事件をおこしたことで彼から逃げなければなりませんでした。




引っ越しが落ち着いたころ私が尋ねたのは、地元の有名な県営団地でした。治安が悪いことで有名なその場所は、昼間でもお酒をのんでいる人や恐そうな人たちがうろついていました。初めて入ったその家には、キッチンダイニング、リビングのようなスペース、そして寝室がありました。

ただこの時その家族には5人がいてなおかつ末娘には子供がいました。その夜はそのまま友達の家で泊まらせてもらいましたが、リビングだったスペースと寝室まで適当に布団をしいて隣の友達と肩があたるほど並んで眠ったのです。実は彼らは前の家から5匹の捨て猫を大量に連れてきていました。眠りながら「人間の生活というより猫みたいだな」と考えたりしていました。

長女だった私の友達からある日、「うちの母親は生活保護うけてるんや」と聞かされました。生活保護を受給することでどうなるのか、私にはわかりませんでしたが自分の母親からそれは恥ずかしいことだという認識だけをもっていました。彼氏と別れた段階で申請をしていたのか、もっと前からだったのかはわかりませんが当時の私は自分の友達に生活保護受給者がいるのかと困惑しました。

実際生活は困窮しているようにも見えませんでした。家には車が2台あり、子供達はそれぞれにバイトしたり正社員として働いていました。どのように申請が通ったのかはわかりません。でも何か嘘をついて、隠れながら生活するその状況は私には共感できませんでした。今その友達は実家を出て一人で遠い県外で生活しています。実家の母親は、相変わらずその団地に住み続けているようです。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA