生活保護体験談 S.T.さん45歳女性 歳をとった両親が生活保護を受けるまで


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

歳をとった両親が生活保護を受けるまで

S.T.45歳女性

今まで、生活保護を受ける事に少し抵抗がありました。
年金も払わず、貯金も無く自由に暮らしていて、働けなくなったから面倒みて!は虫が良すぎると‥‥。まさか親がお世話になるとは思ってもみませんでした。

当時、両親二人暮らしで父は普通に収入があり、母が内職で家計を支えている状態でした。
ある日、父がいつものように仕事に出かけたのにいつもの時間に帰って来ないと連絡がありました。特に気にせずにいると父の携帯からの着信。出ると救急隊の方からで、コンビニの駐車場で倒れて怪我をしているとの事。意識朦朧としているので搬送するという一報でした。そのまま緊急入院。「今まで働けていたのが不思議」と先生に言われる程、父の身体は病魔に冒されていました。

父の緊急入院で、数時間前までの平和な暮らしが一変。日給月給だった為、入院したらその日からの収入は無し。母もショックで体調が悪くなり、内職も出来ない状態。若い時は自営業で、年金を払う余裕もなく、勿論貯金もありません。入院費を払う事も出来ない状況でした。私も恥ずかしながら経済的に援助する事も、誰に頼る事も出来ず途方に暮れました。

「生活保護って…。」と頭を過ぎり、すぐネット検索しました。NPO法人のサイトまで辿り着き、経緯を話し相談しました。他人に家庭の事情を話すのは恥ずかしかったですが、なりふり構っていられません。一度市役所の福祉課を訪ねてみた方が良いと言われ、次の日に市役所に行きました。




生活福祉課の担当の方と面談し、開口一番「難しいなぁ。」やはり世間はそう甘くない!目の前が真っ暗になりましたが、次に「すぐに申請して楽になりましょう!」と言われ、何が何だか解らないでいると、「この状況で生活していくのは難しいなぁ。」という事だったようで安心しました。

生活保護の申請をしてから最短で2週間後には許可が降りるとの事でした。両親は高齢で働ける状態では無いと判断され、最短で受給者になる事が出来ました。父は間もなく他界し、現在は母一人で暮らしています。

母はこのまま独りで何もしないで暮らしていくのは皆さんに申し訳無いと、生活福祉課の担当の方にお願いして、生活保護を受給しながら内職をさせて頂いています。勿論、お給料は毎月報告して働いた一部は受給金にあててもらっています。「出来るだけ迷惑をかけないように暮らしていきたい。」が最近の母の口癖です。

まだまだ元気な母を見ると、もう少し早く両親を気遣って福祉課に相談しに行って生活保護申請をしていたら両親とも元気で居てくれたかなぁと考えてしまいます。




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