生活保護体験談 T.S.さん52歳男性 生活保護を受けた経験について 


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

生活保護を受けた経験について
T.S.52歳男
私は子供の頃から裕福ではありませんでした。それでも何とか生活をしている状態であり、子供ながらに楽しく過せたのが今になって思えば最高の思い出であります。父も母も一生懸命働いてはいたのですが、収入が少なくそのため、日々の生活が苦しかったのを覚えております。それでも家族は常に一緒になって生活しており、食べ物も贅沢することはありませんでしたが、それでも母がいろいろとアレンジして作ってくれておりました。そのため量は少なかったのですが非常においしかったご飯でありました。そんな状況でもなかなか生活は向上せず、ついに収入だけでは生活が回らない状態となったのです。子供ながらに父と母が生活保護を受けるべきかどうかを話しておりました。しかし、子供の将来のことや体裁を考えるとすぐさま受給を選択するということに抵抗があったようでした。

しかし、母は私たち子供のことを考えて受給すべきと父に提案し、父も今後の成長に支障をきたす可能性があると考え、生活保護を申請することとしたのです。私の両親はともに体が弱くてなかなか満足に働ける状態ではありませんでした。私もまだ小学校であったためバイトなどで家計を助けることまではできず、とても苦労していたのです。

もちろん当時は生活保護というものがどういったものなのかを理解しておりませんでした。しかし、何とかなくお金が家には足りていない、人とは違った生活であることは理解しておりました。そこで私は自分の生活が他の人よりも劣っているということを理解しつつも決してそのことを口に出してはいけないのだと思っていたのです。もちろん、弟たちも同じ意見だったと思います。




そして生活保護の申請をして受給することができるようになったのでありますが、定期的に役所の方が家に来てはいろいろなことを言っておりました。中には贅沢品は絶対に持つべきではないと言っており、いろいろと電化製品について指摘をしていたのを覚えております。もちろん、受給者であることから生活にゆとりがあることは余りあってはいけないのだと今になっては理解できますが、当時はまったくそのことが理解できず、役所の人がひどい人のように感じておりました。

そしてそのような生活を数年続け、私も独立して働けるようになってからは生活保護を受けなくても生活できるようになったのです。今にして思えば、父も母も生活保護を受けなければならなかったことに自分たちの不甲斐なさを痛感していたように思えます。しかし、私たちを養う上でなりふり構わず対応してくれたことに感謝しております。

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