生活保護体験談 N.U.さん37歳男性 意外とあっさりもらえる生活保護 


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

意外とあっさりもらえる生活保護
N.U.37歳男
生活保護と言うとセーフティーネットの最後の砦ということもあり、かなり審査が厳しく、そうそう簡単には生活保護の認定はされないものだというのが一般的な認識です。しかし実際には条件を満たしていればほぼ自動的と言ってもいいくらいの簡単さで保護認定はおります。なぜこのように断言できるのかというと、私の50代の叔母、そして20代である叔母の息子が、特に何の障害もなく充分働ける年齢であるにも関わらず、申請後すぐに生活保護の受給が認められたという実例があるからです。

50代の叔母は試食販売の派遣会社に登録をして、色々なスーパーやデパートでの試食販売で生計を立てていたのですが、試食販売の仕事というのは10年ほど前からかなり減ってきてしまいました。これは食品メーカーが試食販売にあまり予算を割かなくなってきたためです。20代の息子に至ってはもっとたちが悪く、そもそも働いた経験もなく、浪人生という名の引きこもりニート状態になっていました。

こうなると当然生活苦しくなってしまうので、試食販売以外の仕事を見つけなければならなくなるわけですが、一度試食販売という楽に稼げる仕事に手を出してしまったせいで、他の仕事をやろうという気力がわかなくなってしまっていたのです。しばらくはそれまでの蓄えを崩しつつ生活をしていたのですが、とうとうそれも尽きてしまい、 ダメ元で役所に生活保護の申請に行ったのです。

普通に考えれば「仕事の選り好みなんかしないで何でもいいから働きなさい。特に20代の息子は簡単に仕事なんか見つかるでしょう」と役所の生活保護の担当者に怒られて返されるのがオチだと思われるかもしれませんが、実際には収入と貯蓄、そして持ち家と自家用車を持っているかどうかなどがチェックされた程度で、一度家庭訪問を受けた後、1週間ほどで保護費が振り込まれたのです。よくテレビで見かける様な「色々いちゃもんをつけて門前払いをする」 などということはなかったのです。




このように書くと 「なんだ、そんなにあっさりもらえるなら自分も生活保護申請をして楽に生きようかな」と考える人が出てくるかもしれません。しかしそうは甘くはないのです。
生活保護というのは意外とあっさり受給が認められる代わりに、受けた後に色々と負担があるのです。

生活保護中は月に1~2回、ケースワーカーによる家庭訪問を受けなければなりません。月1回は日時が指定されていますが、それ以外は全くのランダムで訪問してくるわけです。場合によっては月に3度4度もランダムな訪問を受けることになります。そしてその訪問時に不在であると、不在の理由を色々問い詰められるのです。

文章だけを読むと「その程度のことは大したことないじゃないか」と思われるでしょうが、実際にはこれは保護を受けてる人にとってはかなりのプレッシャーらしく、一度も求職活動をしていなかった20代の叔母の息子がそのプレッシャーに耐えきれずに熱心な求職活動を始めるほどだったのです。

昔の生活保護は「受けにくく抜けにくい」と言われ、生活保護が認められるのは相当大変だったのですが、今は「収入や資産の面で条件を満たしていれば役所は事務的な作業で生活保護を認める」というのが大都市での常識であると言っていいのかもしれません。

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