生活保護体験談 S.M.さん61歳女性 別世界だと思っていた生活保護


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

別世界だと思っていた生活保護

京都市左京区に住まいしています、61歳の女性で、S.Mと申します。

これまで生きてきた人生の中で自分の親、兄妹や親戚でそんなにお金持ちはいなくても生活保護を受給しなければならないような状況のものは一人もいなかったので、現実に現在、主人の叔母が生活保護を受給することになったことは信じられない様な出来事でした。

正直言って、生活保護だけで生していけるかもわからなかったので、実際に申請作業に取り掛かるまでは、どうなるのか不安でいっぱいでした。
叔母がそういう事態に陥ったのは厳しい言い方ですが叔母自身の身から出た錆びのようなもので、私からすれば、やはり義理の叔母だということもあってか今更泣きついて自業自得ではないかと憤りさえ覚えたものです。ですから、これまでの奔放な生き方や、お金の管理に対して役所の方が申請する際に、こんな勝手をしといて〜と言われはしないかと冷や冷やものでした。

噂によると、生活保護の申請、受給に際しては、身内の財産や収入等厳しく審査されるし、受給可能になっても、テレビもダメ、携帯もダメ、あれもダメとダメづくしだよ、と聞かされていましたから、もし、その余力があるなら、月何万円かでも援助しなさいとか言われるのではとか、あれこれ考えていたのですが、実際の申請作業に入って目から鱗でした。




叔母が高齢(80歳過ぎている)ということもあったのかもしれませんが、働かないのは現実ですので深く事情を掘り下げて聞くこともなく、資産のないことや、叔母自身の配偶者や子供がいないことを確認したこと以外、私共の収入も厳密な審査も入らず記入するのみでした。生活保護の申請などとという何となく気後れしてしまうことでしたが、役所の中ではとても親切に労わるように接して下さり、ありがたいものだと感心させられました。叔母も明日からどうしようか?という不安でいっぱいでしたが、これで住む所も食費も何もかも心配することはないのだとわかってから口数も増え、何とその日以来10年近く平穏に長生きさせてもらっています。

私共、家族にしても世間に叔母が生活保護をもらっている、と大声で話せる訳ではないですが、常に緊張感を持っていた以前に比べたら、叔母の健康面の心配も、日常的なものいりにも、内容によっては福祉事務所に対応していただけますので本当にたすかっております。そして、この経験で、日本て本当にありがたい国だな、決して飢え死にすることはない、幸せの概念さえ打ち破れば安心して暮らせる国なのだなあと感謝している日々です。

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