生活保護体験談 S.T.さん38歳女性 高齢夫婦の生活保護受給につきそった経験談


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

高齢夫婦の生活保護受給につきそった経験談

イニシャル:S.T(38歳・女)富山県高岡市

近所の夫婦(ともに70代)は、若いときは個人事業主をしていましたが、年を取って仕事ができなくなり、年金暮らしでした。
娘さんが2人いらっしゃいましたが、旦那さんが偏屈で頑固な昔気質の職人だったため、娘さんたちはお父さんを嫌っていました。2人とも結婚し、家を出てしまっており、ほとんど没交渉だと奥さんはいつも嘆いていました。

そんな旦那さんの方はガンを患っており、奥さんも心臓が悪く、病院にかかる医療費が毎月2人で3~5万円ほどかかっていました。
2人とも車を持っておらず、自転車やバスで生活をしており、通院もやっとという感じでした。

私は、近所のよしみと仕事(福祉)の関係で気になっているご夫婦だったので、在宅介護の必要があるのではないかと社会福祉協議会や地域包括支援センターに問い合わせをしてあげていました。
その時に、お金に困っているらしいという話しを聞き、なりゆきで、一緒に市役所へ生活保護の相談に行ってあげることになりました。

国民年金しかもらっていないのに、医療費が月3~5万円かかってしまう上、個人事業主だった頃の負債があることも判明しました。
そこで、まずは弁護士に相談し負債を整理(自己破産)すると同時に、生活保護の申請を進めることになりました。
ご自身たちで手続きをやってもらおうとしたのですが、市役所の窓口の人が冷たいと言って、1回相談したきり、手続きをしようとしませんでした。

そこで、私がおせっかいをやくことになりました。申請の時には毎回ついて行き(というか送っていき)一緒に説明を聞きました。市役所の担当窓口の人は、冷たいわけではないのですが、本人さんたちの気持ちが弱っている上に、難しい手続きのことや持ってくる資料のことなどを一気に説明されると、冷たくされているように感じてしまうようでした。




生活保護が受給できると、年金より1万円ほどしかもらえる金額は増えないのですが、医療費(病院へいくための交通費も含む)が全額タダになるというので、それがあれば生活は相当楽になると予想されました。
私が一緒についていくことについては、福祉関係の仕事をしているため、信用してもらうことができました(ただの近所の人だったら、怪しまれていたかもしれません)。

手続きを進める上で、受給の条件に、一度親族に援助してもらえないか手紙で問い合わせると言われ、娘さんたちに迷惑がかかるといって、そのご夫婦のプライド的にネックになっている様子でかなり迷っていらっしゃいました。
結局、市役所から手紙がきたら、断ってもいいのだということを一度奥さんの方から事前に娘さんたちに話しをしてもらうことで解決し、申請に至りました。

結果、2人とも生活保護を受給することができました。そのおかげで医療費を気にしてご飯を食べないとか、真夏でも歩いて病院へ行くといった健康を害するようなことをやめてもらうことができました。
また、借金があると生活保護を受給できないので、負債があった旦那さんの方は弁護士を通じて自己破産をされました。
それから3年ほどたちますが、旦那さんは1年もしないうちに亡くなってしまわれ、奥さんは現在も生活保護を受給しながら一人暮らしをしていらっしゃいます。

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