生活保護体験談 M.Uさん37歳男性 生活保護の申請から受給、その後についての体験談


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

生活保護の申請から受給、その後についての体験談

生活保護を受給している私、M.Uの体験談をお話しようと思います。

私は東京都大田区で一人暮らしをしている、37歳の男です。
2011年3月から生活保護を受給しています。

生活保護を受給した経緯は、独り暮らしをしながら勤めていた会社を、病気により辞めたことです。病名は、双極性障害です。

通院と療養で回復に専念していましたが、安定して就業するまでの回復には至らず、貯金も底を尽き、とうとう生活が立ち行かなくなったためです。この時は、毎日毎晩「明日の生活どうなるんだろう・・・」と、ずっと頭のなかがそれでいっぱいでした。

当時、社会福祉協議会という組織に訪れた際に、職員の方から「生活保護というものがあるから役所に相談に行かれたらどうでしょう」と、教えてもらったのがきっかけでした。そして私は、すぐに役所を訪れました。

大田区地域生活福祉課の担当の方に、私の状況説明をし、担当の方から生活保護の説明を受けて、すぐに申請の手続きに入りました。

私が申請をした時期は、役所が申請をさせない「水際作戦」というのがニュースになっていた盛んに報道されていた時期で、無事に申請できるか心配をしていたのですが、スムーズに手続きを開始できて、すごくほっとしたのを今でも覚えています。

ですが、受給が決定した直後の心境は、とても複雑なものでした。
「当面の生活が安定するから、治療に専念できる」という安堵感と、
「生活保護を受けることは恥なんだ」という負の感情も持っていたことです。
この負の感情は、病気の治療に悪影響でしかないので、この感情と、どう折り合いをつけるかが当面の課題となっていました。




しかし、その感情が消し飛ぶことが起こります。
私の生活保護の受給開始が2011年3月に入った直後。
そうです、3.11 東日本大震災です。

私の受給開始が3月に入った直後でしたので、それから1週間ほどで起きました。
この震災の被害状況や余震など、頭のなかは震災のことでいっぱいになり、抱いていた負の感情はどこかに行ったのです。

その代わりに「震災うつ」という症状が発症します。私が治療していたのは、双極性障害という病気です。それに震災うつが重なり、病気がさらに悪化したことで負の感情が消えた。というなんとも言えない状況に陥りました。

結果的に負の感情は消えたけど、根本の病気は悪化、治療の長期化を招くことになったところから生活保護の生活がスタートしました。

生活保護に申請する条件や気をつけるべきことを、生活保護の受給を考えている当事者、知人の方へ向けて簡単に整理おこうと思います。

まず、生活保護の受給条件から整理します。

・生活に困窮していること。
・病気や怪我、障害等があり働けないこと。
・世帯主であること
・資産がないこと
・経済援助が出来る親族がいないこと
・多額のローン、借金がないこと

上記の条件全てに該当することが必要になります。
資産とは、車、土地、株、債券、積立て型の生命保険などを指します。
ただし、車は居住場所により、車がないと著しく生活が困難になる場合は、
保有が可能なようです。

経済援助出来る親族がいないこと。親族で金銭的援助が出来る人がいれば、その援助で生活してください。というものです。

これは3親等の親族に対して、扶養できませんか?という「扶養照会」という
ものが届きます。なので、「親族に知られたくない」ということはできません。

ただし例外があります。
それは「DVを受けていて、その状況から逃げ出してきた」というケースです。
この場合は、照会がいきません。「DVを受けて逃げ出してきた。」ということは、必ず申請時に相談しましょう。詳しいことは、役所に確認してください。

・申請について
現在でも「水際作戦」で申請をさせないようにする地域があるようです。

この場合、サポートをしてるNPO団体があるので、その団体にて協力を
得ることも視野にいれた方が良いです。

生活保護は、「申請主義」というものに基づいて運用されています。
申請主義とは、役所側は「申請は必ず受けなければならない」ということです。

申請を受けたのち、受給要件を満たすか調べて、受給の可否を判断をします。
申請書を受け取らない行為は、違法行為になります。

役所に行った際には、「生活保護の申請に来ました」とはっきり意思表示しましょう。
生活保護の申請用紙は、決まったものはありません。自分で作成したもので構いません
ので、それを提出しましょう。
(実際はあるのですが、申請をした後に改めて記入する場合が多いです。)

受け取り拒否された場合は、他の方に同行をお願いして行くと効果的です。
(NPOの職員や友人で買いません。その際に、メモをとってる「フリ」を
してもらいましょう。第3者にメモをとられることを役人は嫌がります。)

申請書を出してしまえば、調査をしなければいけません。
条件に該当すれば、通常であれば受給可能です。

さて、話を私に戻します。現在でも双極性障害で治療を続けています。
アルバイトもするのですが、体調の波が大くて続けることが難しく、生活保護を
抜けることは当面難しいのが現状です。早く安定する収入を得て、生活保護を抜けて、普通の生活を送りたいと強く思っているのですが。

一部では、「生活保護は貴族だ」なんてネットの書き込みを見ますが、生活保護の受給額では決して余裕のある生活は送れません。食費や光熱費、携帯代などの支払いで、自由に使えるお金はせいぜい数千円です。

それに会社のように所属先もないので、人との関わりが無くなってしまいます。人と関わることは社会復帰や引きこもりを防ぐためにも重要です。ただし、それも交通費や参加費・食費がかかります。

リストラ等で生活保護の申請をしている方は、雇用が上向いている今が生活保護を抜けるチャンスです。積極的に就職活動をしましょう。ハローワークで履歴書の書き方、面接練習などをすることができます。

日本において生活保護を受けているという事実は、現実問題、日常生活の様々な場面でハンデになります。

病気や障害で働けない方は、とりあえず同じような状況で悩んでいる方たちと繋がりを持つことが大事です。

引きこもりは、視野が狭くなるなど状況を悪化させます。今はSNSもありますし、容易に繋がりをもつことができるはずです。

また、短時間や単発のアルバイトをしてながら、どの程度働けるかを「知る」ということも自信につながりますし、今後どうしていきたいかなどを考えるきっかけとなります。

かくいう私は、大学時代の親友やツイッターで仲間を見つけています。現在はツイッターで知り合ったライターさんのアドバイスで、自宅で出来るライターという仕事の見習いとして少しずつ働いて、企業に属する以外の働き方を模索しています。

まとめ

生活保護は、国が定めた法律に基づいて運用されているものです。大企業が簡単に潰れてしまう、年々精神疾患を患う人が増加しているという状況を鑑みると、「生活保護は恥ずかしい」とか言っている場合ではないです。プライドで飯は食えません。

病気でなければ、必ず時間もかからずに再起が図れます。まず生活を安定させて、就活をするのもいいではありませんか?こういうことにもに今まで税金を納めてきたのですから。

ここまで私の体験談を書いてきましたが、
この体験談が少しでも苦しんでいる方の参考になれば嬉しいです。

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