生活保護体験談 H.N.さん29歳女性 生活保護受給者に人権はない


皆さんからお寄せいただいた生活保護にまつわる体験談やエピソードです。出来るだけ原文に忠実な形でおのせしていますが一部プライバシーに関わる部分は改変してありますのでご了承下さい。

生活保護受給者に人権はない
HN年齢 29歳
性別 女
市町村 八戸市

2年ほど前、私が27歳だったときのことです。母と私が同時に職を失い、少しずつ返済していた借金を返すあてもなくなり、生活自体がままならなくなったことから市役所に行き生活保護を申請しました。申請してからしばらくは市役所の方との面談が続きます。他に頼れる身内はいないのか。親戚から借りられないのか。しかしそんなことが出来るのなら最初から生活保護申請などするわけもありません。家族や親戚に助けてもらえないことがわかるまで書類のやりとりや電話のやりとりなどもあり、多少時間はかかったものの、ほどなく受給に至りました。

母と娘、二人の世帯。保護費は月に14万ほどでした。お互いに働いていた時と比較したら半分以外になるわけですから、就職が決まるまでどう生活していくか、と悩みはしましたが、切り詰めれば生活できない金額でもありませんし、何より純粋に生かしてもらった、という感情のほうが強かったです。私にも母にも働く意思はあり、身体面でとくに問題があるわけでもなかったので就職支援も手配していただきました。

当時すでにテレビやニュースなどでもよく生活保護という言葉は耳にしていましたし、やはりどうしてもマイナスのイメージがついて回るため、友人などにも生活保護を受給していることは隠し通しました。




しかし焦れば焦るほど就職活動はうまくいかず、受けても受けても落とされる毎日。市役所やケースワーカーの方からすれば、早く就職させて生活保護受給をストップさせたいわけで、徐々に扱いはぞんざいになりました。
「仕事を選んでる場合じゃないでしょう?」
「とにもかくにも受けないと。合うか合わないかなんて、わからないんだから」
当然と言われれば当然ですが、選択の余地はまるでありませんでしたし、言い方はもっときつかったように記憶しています。

何より辛かったのは、外出する時でした。外食をしているわけでもない、ただスーパーで晩御飯の材料を選んでいるだけなのに、人目が気になってしょうがないのです。その食材を買うお金は誰のお金?と頭の中で声がするんです。誰も生活保護受給者だなんて知らないはずなんです、それでも責め立てられるような気がして、人目が気になってゆっくり買い物をする余裕などありませんでした。母も同じく人目が気になっていたらしく、二人で声に出して誓ったのは「早くここから抜け出して、人目を気にせず美味しいもの食べに行こう」。私と母は、それからすぐに就職することができました。

生活保護からも抜け、約束した、人目を気にせず美味しいものを…も叶いました。1年あまり生活保護を受給し、抜けて普通の生活に戻った今だから言えるのは、生活保護はあくまで必要とするひとだけに適応されるべきだということです。当時の私たちには必要でしたが、それだって私たち母娘の計画性のなさや後先を考えない性質からくるもので、本来は必要のないものだったと思います。本当に申し訳ないことをしたと思っています。同時に、生かしていただいたことへの感謝も大きいです。

ですが、世の中には働きたくても働けない、生きたくてもお金がない、そんなひとは山ほどいます。不正受給などのせいもあり生活保護には悪いイメージがついてまわります。本当に必要とするひとに、正しく使われる制度であってほしい、そう思います。




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